陸に「おまえ、厄介だから」と襲われた整君。
寸でのところで逃れることができ、陸を問い詰めます‼
「あなたが“炎の天使”なんですか⁉」
目次
『ミステリと言う勿れ』5巻episode 8-3【淡雪と消える】ネタバレ
『整君、危うし‼寸での処で救ったのは――‼』
倉庫には、病院の壁にマークを描いていた女の子の母親と再婚相手の男が縛られていました。
陸さんは、整君も邪魔だから一緒に燃やしてしまおうとします。
その時、整君の携帯電話がけたたましく鳴り響きます!
陸さんは、その携帯を奪って捨てようとしますが、赤い色を見て発作を起こし、
おかげで整君は命拾い、
整君を救ったのは、ライカさんのクリスマスプレゼントのオーナメントでした。
「何かしたら、トマト缶をぶちまけますよ」と倉庫にあったトマト缶で脅し、陸を問い詰める整君。
難を逃れた整君、陸が赤いものを見て発作を起こすようになったのは、いつからなのか問い詰めます!
『「あなたが炎の天使なんですか⁉」』
「あなたが炎の天使なんですか⁉」と、陸さんに聞く整君。
否定する陸さんに、“先輩”という人に合わせてくれるように言います。
トマト缶を盾にして。
『井原 香音人との遭遇?』
陸さんが「先輩」と呼んでいる井原 香音人は、倉庫街の一つに住んでいました。
広い室内に足を踏み入れた整君は、辺りをゆっくりと見まわしました。
整君がそこで見たものとは――…⁉
『ミステリと言う勿れ』5巻episode8-3【淡雪と消える】感想
事件の真相にぐっと近づいた5巻episode 8-3
虐待がテーマだけに、とても重い内容になっていました。
「毒親を焼き殺す‼」という、ショッキングな事件。
陸さんや香音人さんが、虐待され続けてきた地獄のような日々を思うと、
虐待され続けた子供たちを救いだすことの難しさや、
母親からの虐待を受けていた香音人さんが、
自分と同じ辛い思いをしている子供たちを、助けてあげたいとい一心でやった事なんだけど、
それによって、また、深い傷を負ってしまう。
整君が言うように、それもまた、「虐待」になってしまっていました。
一時的な解放にはなるかもしれないけれど、根本的な解決にはならない…。
だから陸さんは、“赤い色”を見ることができない…。
“赤い色”が陸さんを責め続けている――。
そして子供たち自身が決めることで、更に枷を背負うことになってしまっている。
「君が決めていい」なんて、言葉は優しいけれど、つまり“自己責任”ことですよね。
最近よく使われるこの言葉、何だか随分都合のいい言葉に感じられてしまう…。昨今は…。
『ミステリと言う勿れ』5巻は重いなぁ、重い…。
重いけれど、ストーリーとしては秀逸だわ…。(-_-)ウーム
次の『ミステリと言う勿れ』5巻episode8-4【カエルの炎描】では、整君の子供時代がチラリと出てきます。